毎日冷え込む安曇野、以前降った雪がまだ残る穂高山麓。
ここで20年近く、天蚕農家を営む「安曇野コクーンファーム」古田夫妻。

毎年、冬の時期に1mほどのクヌギ畑の剪定します。
サルや鳥に食べられないよう、春~夏はハウスにネットを被せて天蚕(やまこ)を育てるため、ハウスのサイズ、手が届く高さにクヌギを調整します。

昔は、古厩の交差点から有明神社まで見通すことができたほど一面、この1mほどのクヌギ畑が広がっていたのだそう。
ここでこの天蚕に魅せられ、「やまこ」と「クヌギ」に向かい合ってきた。
今日はその不思議な形のクヌギを見せていただいた。

この1mほどのクヌギは、幼虫🐛に葉をたくさん食べられ、大きくならないように強い剪定を受けます。
様子を見ながら、病気が出ないように消毒をしたり、一年休ませたり、調整をしてるそうです。

どんな困難にも、常に新しい発想と行動力で前へ進み続ける、そんな「やまこ」と向き合う姿勢が、まさにプロフェショナル。
しかし安曇野の里山で天蚕を営む農家はわずか数件。
生業として「やまこ」紡いでいく難しさを伺いつつも、その姿勢と考え方に感銘を受けた一日でした。

「木と里山と向き合う」安曇野の暮らしのあり方として。