9/5、安曇野のたくさんの枯れた木を見てきました。
木も生き物で、様々な病気にかかることがあります。
この中信地域でも、松枯れ病やナラ枯れ病など様々な樹種が枯れる現象がおこっています。
人の行為で広まってしまうこともあれば、自然なものもあります。
大きなコナラが枯れている
スギが枯れている
とのことで長野県林業総合センター、県林務課の皆さんと木の確認へ。
コナラの診断結果
ナラ枯れではなかった!ヒヤヒヤ
原因は、「ナラタケ」というキノコの感染でした。
土を掘ると2種類のアリが大量にでてくる!
樹皮をめくると、モソモソ、白い菌繊維が広がっており、
匂いを嗅ぐと、なんとキノコの香り!
かなり菌繊維が回っているようで、すぐに伐採処理を行うことに。
スギ・ヒノキ
大きく間伐を去年実施したところ。
枯れた樹木はどれも樹勢が弱く、枝が小さい。
そして地面は水が溜まりやすい窪地になっている。
もともとの生えている環境があまり良くないところに加え、
環境の変化に適応できなかったのだろうとのこと。
カエデ
数100年は生きていると思われるカエデ。
一部の葉先が枯れている。
非常に幹が曲がっており、アテが形成されている。
水道である道管が細くなっている可能性に加え、
枯れている枝は風当たりの強いところ。
乾燥によるものではないかとのこと。
枯れた葉を見て、
枝を見て、
幹を見て、
樹皮を剥ぎ、
土を掘り、
木全体を見て、
生えている環境をみて。
植物は動けない、
だから根を張り、
芽を出したその一所で、
何百年も生きなければいけない。
その生きる、
数百年生き残ってきた「木」に出会うと畏敬を感じる。
今回、見に行ったところの一つ、
堀金岩原の「大庄屋 山口家」
300年以上の歴史を持つ日本庭園ができたのは、江戸時代初期。
そしてその庭園両端に佇む巨木イチイとトチノキ。
見立てによると、500年近いのではないかとのこと。
土地の樹皮には、老木の証である縄文のような模様が現れています。
長い人生を世代を超えながら人とともに歩んできた木々。
木のパートナーの1つに、きっと「人」もいるはず
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