●●●「里山」と「薪(まき)」の近くて遠い(?)関係を考える!●●●
8月24日(月)本年度第2回目の「里山まきの環プロジェクト」会議をおこないました。第一回会議に続き、昨年度に信州大学人文学部社会学研究室が行った安曇野市内の薪ストーブユーザー全戸調査の結果をもとに、薪(まき)の地産地消を進めるための課題について話し合いました。
市内には間伐などの整備を必要とする里山が多くある一方で、普及が進む薪ストーブユーザーにとっては薪を安く安定的に入手することが難しい状況が見られます。整備をしてほしい山林所有者と、薪ストーブユーザーを繋げることができれば、里山の再生とCO2の排出削減が進むと考えられます。すでに市民のなかには薪づくりのグループを作って活動している方々もいらっしゃいますし、さとぷろ。でも「樹楽会」を立ち上げ活動しています。
一方で全戸調査の結果からも、自ら山に入り伐採~薪づくりをする方は172名(24%)に留まっていることが分かっています。
今回の会議では課題を整理するため、薪(まき)の地産地消に関わる3つの当事者である「薪ストーブユーザー」「薪生産者」「山林所有者」のそれぞれのおかれている事情を分析しました。昨年度の調査結果などにより、薪ストーブユーザーの置かれている状況・課題についてはおおむね把握ができました。残る「薪生産者」「山林所有者」の置かれた状況、課題を認識することが、本プロジェクトの目指す「薪生産と里山の課題の接続」につながることと思います。
今年度、林業事業者や薪販売業者などからも参加いただき議論をはじめた本プロジェクト。さらに「山側」の声を多く取り込んで議論を深めていきたいと思います。共感いただける山林所有者の方がいらっしゃましたら是非、さとぷろ。事務局(安曇野市役所耕地林務課)までお声がけください。お待ちしております!