今回で4回目の開催となる「ハンターと歩く里山」を11月17日に開催しました。明科にある長峰荘の大広間をお借りして、まずは現役ハンターたちのトークセッションです。
人前でしゃべるのは苦手…とおっしゃっていたみなさんですが、いえいえどうしてお話上手!どんどん話題が広がっていきました。「普段のお仕事は?」「ハンターになったきっかけは?」「これまで一番おいしかったお肉は何?」などお聞きして、とても素敵なグランパたちだとわかりました。
狩猟の道具あれこれを展示していただき、参加者のみなさんにも実際に体験していただきました。今は使用禁止になった道具もあり、参考になりました!銃の重さにみなさんビックリされていて、こんな重いものを背負って山を歩くなんて…という感想が聞こえてきました。
お楽しみの昼食、最初は「お肉あてクイズ」。7種類のお肉をローストしてカットしたものを食べ比べて、何のお肉かを解答用紙に記入していきます。ウシ・クマ・ウマ・イノシシ・ブタ・アナグマ・シカ、全問正解者がおふたり!素晴らしいですねぇ。
ホテルアンビエントの太田シェフが腕を振るってくださったのは、イノシシとシカのブロシェード(串焼き)塩コショウとローズマリーで味付けされているお肉を味わいます。部位によっても味わいが違いますね。市販の焼肉のたれも用意されていたのですが、ほとんど減りませんでした。それだけ、そのまま食べて美味しかったのでしょう!ほかにも、野菜たっぷりのラタトゥイユ、地元のキノコ入りのお味噌汁もご準備いただき、本当に美味しくいただきました。
シカのもも肉のさばき方の実演。スジをていねいにそぎ取って処理していきます。血や毛はぬるま湯で洗い流しながら切っていくそうです。みるみるブロック肉に変わっていきました。そのまま塩コショウでソテーするのが、一番シンプルでシェフおすすめです。
お腹がいっぱいになったところで、記念撮影。みなさん、いい笑顔でした!
午後はフィールドワークです。5班にわかれて、ハンターと一緒に獣のあとを探します。獣道や、体をこすりつけたあと、わなにかかっていた場所などを見ることができました。また、実際の距離感を見るということで、獣役のスタッフが獣道に沿って山を上がっていき、反対側の斜面からハンターが銃を構える真似をして、約50メートルの射程距離を感じることができました。
次に、班ごとに「くくり罠」を仕掛けるワークショップ。罠の大きさの穴をほり、仕掛けていくのですが、バネを引っ張るのに相当な力が必要でした。獣の脚が入ると、バネが跳ね上がって脚に金属ロープが巻き付きます。金具がついていて、締め付け過ぎない(痛くない)ように工夫されています。
大広間に戻って、質問とアンケートの時間。ハンターになったり、猟友会に入ってみたいという声も聞こえてきました。心優しいハンターのファンになった方も多かったでしょう。ハンターが身近な存在に思えるようになると、嬉しいですね。