さとぷろ。学校の第2講、5月29日(水)午前9時半に安曇野市役所駐車場集合、マイクロバスに乗り合わせて市内のフィールドを巡ります。

最初に訪れたのは、長野県森林組合連合会の中信木材センターです。松本広域森林組合も同じ敷地内に事務所を構えています。木材市の開かれる施設で、たくさんの木材が集まってくる場所。次の市まで間があいているので、木材のはい積み量は少ないそうです。多くの林業機械やトラックなどが動いています。

直径の太い木から個性のある形の木などが並びます。リューベ(立方メートル)あたりの単価、いったいこの材1本いくらでしょう?

次に訪れたのは、室山でのヨミマツ(よみがえれ!マツタケ!)活動フィールドです。リーダーの熱い説明があり、作業の大変さを想像しました。

同じ室山ですが、こちらはヒノキ林で「安曇野 森林の楽校」活動フィールドです。4年目を迎えて、すっかり明るくなった森林の変化や、先週末実施した春バージョンの様子がリーダーから紹介されました。

次に訪れたのは、堀金の下堀扇町内山生産森林組合のヒノキ林。さとぷろ。学校の間伐実習林です。急斜面でかなり上まで上っていきます(今日は下から見上げただけ)。足回りや服装などの重要さを感じていただけたでしょうか。

通り道にある須砂渡(すさど)食堂にて昼食交流会を行いました。トリモツ炒めが有名なお店、ボリュームたっぷりのお昼ごはんをいただきながら、自己紹介などをして交流を深めました。

午後の部スタートは、穂高にある林友(りんゆう)ハウス工業さんです。木材を製材加工している業者で、安曇野材利用促進プロジェクトメンバーでもあります。南相木村産のカラマツが高く積み上げられていました。

工場内で出たおがくずは集塵機で集められ、ブリケット(人工薪)になって生まれ変わります。おがくずを高温で圧縮して薪にして、再び燃料として使う仕組みです。冬になると販売もしていますよ。

林友ハウス工業さんの隣地「あづみの樹楽会(きらくかい)」の薪づくりフィールドです。近々、薪の頒布会が行われるため、丸太や薪が積みあげられています。里山を整備しながら恵みとしての材を使う仕組み、リーダーから熱い説明がありました。

これまでは西山を巡ってきましたが、今度は東山です。明科の押野山、5年前に更新伐(こうしんばつ・樹種転換のために木を伐ること)を実施した場所です。アカマツは全て伐り、カラマツなども間伐されました。明るくなったため、広葉樹が実生で出てきたり、萌芽(ぼうが・切り株から芽が出てくること)したり、賑やかな林に育ってきています。

さとぷろ。学校 第3講で体験する、明科清水集落の竹林整備フィールドは時間がなくて車窓見学となりましたが、うっそうとした竹林を伐って明るくする作業をする予定です。最後に長峰山に上がりました。安曇野と北アルプスを一望でき、川が集まってきて合流し、日本海へ流れていく様子も見られる場所です。ここをフィールドに20年活動している、森倶楽部21からお話を聞き、草地整備や自然観察、森林整備などを通じて里山保全の取り組みへのお誘いがありました。

ふりかえりシートを記入して、一路安曇野市役所へ戻りました。みなさん、お疲れさまでした。来月もお天気になると良いですね。

終了後は引き続きプロジェクト会議です。第3講の打ち合わせや、里山再生計画の第二次計画についての議論を行いました。