3月10日に予定している「さとぷろ。フォーラム2018」、メインプログラムは「山主さんサミット」。ご登壇いただく山主さんのおひとり、Yさんのお話を伺いに行きました。ご実家周辺の山林に通い、一人で整備をされています。竹が旺盛に生育範囲を広げ、手が付けられないとのこと。もとは杉林、竹に埋もれていました。

養蚕が盛んで桑畑が広がっていた地域。桑の大木は伐って、薪を作りストーブユーザーさんにお分けしているとのこと。つてがなかったので、10年前に新聞に広告を出したところ30件もの申し込みがあったとか…。現在は6名の方へ毎年お届けしているそうです。北は大町から南は塩尻、薪のユーザーさんは大勢いらっしゃいますね。スギの大径木を毎年伐って、深志高校の文化祭(玄関のアーチ用)に使ってもらっているそうです。竹も豊科高校で利用してもらってるそうです。もともと高校の社会科の先生だったご縁が続いているのですね。

土蔵と蚕のための建物、1階は桑の倉庫で2階が蚕室。昔のままの状態で残されています。20年以上、だれも住んでいないので傷みは激しいですが…。

明科の押野山、こんな山の上になぜ人が住めたのか?それは水があるからです。地下水脈が山の上なのにあり、井戸を掘れば生活水には困りませんでした。これまで一度も枯れることのなかった井戸、水が豊富に使えるのです。夏は冷たく、冬は温かい水。

松枯れのため更新伐を3年前に行い、すっきり開けた場所に。コナラ・クヌギの大径木を毎年2~3本伐り、薪材として利用されています。このあたりの林地は、短冊状に細かく持ち主が分かれていて、ふもとの方々が桑畑や畑として利用されていたところが放置されたもの。Yさんの所有地以外は、手が入っていないので荒れています。

竹林も雑木林もあり、さとぷろ。としての活動がいろいろ考えられそうです。山主さんと一緒に考えながらルールを決めていきましょう。Yさん、ご案内いただき、ありがとうございました。