1月20日(土)9時より、さとぷろ。学校フォローアップ講座(森林整備)「二反田さんの森林を整備しよう!」を開催しました。さとぷろ。学校の受講生を中心に、里山再生サポーターのみなさんに集まっていただきました。7月に1回目を実施してから半年、森林の様子は全く違います。葉っぱが落ちて、樹形がすべて見える、樹木の勝ち負けを見るには絶好の季節…とは、講師の小山さん(1回目に引き続き、講師をお引き受けいただきました)。楽しくわかりやすいトーク満載です。

企画してくださった諫山さんから出された、今日のミッションはふたつ。ひとつめは「軽トラックが通れる道をあける」こと。ちょうど森の入口にあった軽トラックを見て、この車がちょうど通れるトンネルのような空間をあけるだけ、なるべく日の光が入らないように。光が入るととたんに植物が生え、毎年草刈りや除伐などの整備をしなくてはならなくなる。手もかけず、将来の手間も考えた方法です。

もうひとつのミッションは「リョウブを伐って搬出する」こと。ログビルダーさんが階段の手すりなどに使いたいと、売り先が決まっているリョウブ。尾根の木ということで、斜面の上のほうに多く生えています。広葉樹なので伐れば萌芽(ぼうが)して再び枝や幹が生えてきますが、その芽が大きくなっていけるだけの空間をどのように作っていくかがポイント。広葉樹施業は、スポットごとに考え方が違います。熾烈な成長競争をしていて、勝ち組と負け組がはっきりしてきています。それを見極めて、なるべく省力化しながら手を入れていきます。

この子(リョウブ)も株立ちの1本だけを収穫して、残したものを育てつつお隣の株立ちの子にも光をあてて、大きく育てる作戦。手ノコを使って安全に伐り出します。さとぷろ。学校で学んだ「受け口・追い口」をしっかり実習です。寒いので斜面がしっかり凍り付いているので、足元にも気を付けながら…。小山さんが1本1本の木のことを「この子」と表現されるので、みんなもついつい「この子」と言ってしまうので面白いですね。

斜面を搬出、自分自身が搬出されないように気を付けて。下で道を整備しているグループにも注意を呼びかけ、搬出を見守りました。道の整備で切り倒したコナラは薪材になりそうです。ほかにもサンショウの木はすりこぎに、クロモジはつまようじに…森林の恵みを暮らしに活かしていきましょう。道はすっきりと歩けるようになりました。森林整備はすぐに結果が体感できるのも醍醐味です。

伐り出した材を前に記念撮影。次回は6月、新緑が深緑に変わるころに実施する予定です。また雰囲気の違う森林整備が楽しめそう。継続してこのフィールドに関わりたいメンバーもいて、新たなチーム結成となりそうですね。少しずつですが、確実に進めていけるのが嬉しいです。講師に来てくださった小山さん、企画してくださった諫山さん、山主の二反田さん、ありがとうございました。みなさん寒い中の作業、お疲れさまでした。

【報告】リョウブは早速翌日、販売してくださいました。0.2トン、2,500円(トン当たりの単価12.500円)の売り上げでした。