2019年5月9日(木)午前10時より「ハンターと歩く里山 ~あづみの春の里山のめぐみ~」を開催しました。堀金地区にある市有林での山菜収穫体験…ゴールデンウィーク開けで、知る人ぞ知るという場所なので収量が心配され、協力をいただいている安曇野市猟友会の会長あいさつでは「ハンターと歩くでなく、ハンターとある食う」イベントになるかもしれないと…。

里山歩きのポイントや危険な動植物、土地の所有者へのマナーなども確認して、さっそく山菜探しへ。毎年下草刈りを行っている、開けた明るい林のため、タラノキがたくさん!でも、芽はほとんど取られたあとで小さいのがちらほら。でも少し中に入ると、結構残っていましたよ。里山の達人、ハンターのみなさんはそれぞれ道具を持参、とげのあるタラノキの高い部分をひっかけるピッケル、ちょっとした鎌の代わりになる紐伐りなどご披露くださいました。

珍しいアカドウダン(ツツジ)の実生の苗を見つけて、喜ぶ達人たち。白いドウダンの中に数本だけ植えられていて、実生の苗は貴重なのだそうです。

訪れたのは「まゆみ池」という、山林火災予防のために沢水をひいて作った防火用水池。整備された時に、池の周辺に植えられた(と思われる)マユミの新芽。これもさっとゆでて胡麻和えで食べると最高なのだそうです。

春の新芽は「毒草」でないかぎり、たいてい食べられるのだそうです。水の流れている道沿いには、ギボウシもたくさん出ていました。

さて、どのくらい収穫できたのか、広げてみましょう!おお!!結構ありますね~。タラノメ(かなり大きいのもありました)、エンダラ、リョウブ、フキノトウ(塔が立っても美味しい)、ギボウシ、コゴミ、スミレ…。収穫した山菜類は、出来ればビニールではなく通気性の良いところが好き。ビクが最高なのだけれど、ビニールで収穫したら新聞紙などに包んで通気性をよく、できれば保冷バックなどで保存して、食べられる分だけを収穫するように心がけましょう。

まゆみ池の前で記念撮影。やったー!

烏川キャンプ場に移動して、お昼ごはんをいただきます。猟友会のみなさんが事前に採ってくださった山菜と、ジビエ肉を使って、ホテルアンビエント安曇野洋食料理長が腕を振るってくださった料理の数々をいただきます。

イノシシのハンバーグとシイタケ肉詰め。シカのブロシェット。炭で焼いていただきます!

コゴミのサラダ・イノシシミートソース添え、菜の花の生ハムまき。

ウドとイノシシのガルビュエール(スープ)。ダッチオーブンと木ローソクで調理されたもの。

同じくダッチオーブンと木ローソクで炊いた、コシアブラとホタテのパエリア。

収穫してきた山菜も、次々と天ぷらに…。木ローソクで天ぷらが揚げられる実証実験もできました。本当に、どれも美味しく、量もたっぷりで、おなか一杯いただくことができました。達人たちならではの知恵や、サル対策など参加者の質問にもお答えいただき、有意義な時間に。

猟友会メンバーとシェフにお礼を言って、楽しく閉会となりました。里山の恵み、猟期でなくても楽しめる知恵をいただきました。みなさま、ありがとうございました。