7月31日(水)、さとぷろ。学校の第4講を実施しました。これから間伐実習を行うフィールド(ヒノキ林)が、どんな状態なのかを観察・理解するために「森の健康診断」を行います。まず、森の健康診断をどのような流れで行うのか、紙芝居形式で説明が行われました。講師を務めてくださったのは森倶楽部21の4名のみなさんです。また、今日は特別ゲストの高校生が1名参加しています。職業体験の希望を安曇野市役所にした明科高校の3年生です。

引き続き、細かい内容の説明です。何をどのように調べるのか、植栽木(ヒノキ)だけでなく、他の木や草、土の様子を観察していきます。また、林業と環境の関係性や森の健康診断でわかることなどを理解していきます。計算に使う三角関数、アプリのダウンロードも(できる人は)して、準備万端です。

使う道具についても説明が行われます。安価で手に入りやすく、一般の人たちが森に入りやすいように工夫されています。

午前中に会場としてお借りしたのは「ほりで~ゆー四季の郷」、涼しくて快適な会議室をご準備いただきました。お茶の用意までしていただき、ありがとうございました。地元の農産物が格安で販売されていて、美味しそうで「帰りに寄って買っていこう!」という声もありました。早めにお昼ごはんを済ませ、いよいよ調査フィールドへ移動します。

標高900mほどですが、やっぱり暑い!熱中症にならないよう、声をかけながら水分をとります。まず、準備運動しましょう。

2つの班「堀金8」「堀金9」に分かれて作業します。各自使う道具を持って、ヒノキ林に移動します。細かい道具もあるので、現地で落としたり持ち帰るのを忘れないよう、持って行った道具はかならず同じ人が持ち帰るようアドバイスがありました。

山の神様にお参り。米・塩・酒をご神木のまわりにあげて、二礼二拍手一礼します。今シーズンも安全に作業ができますように、よろしくお願いいたします。

ここからは班別の活動になってしまうので、先に集合写真を撮影しました。次回から間伐実習の講師を務めてくださる長野県林業士の方も、午後から参加しています。みなさん、いい笑顔ですね!

2か所に分かれて、いろいろな項目を調査していきます。森林の印象、聞こえる音、感じること。5m角の中に木が何本、植栽木(ヒノキ)以外の木や草、土の様子。1haの中の植栽木(ヒノキ)の本数と胸高直径(地面から130cmの高さの直径)、一番平均に近いヒノキの樹高の測定。

2つの班は、まったく様相の異なるヒノキ林を健康診断します。結果の違いが楽しみですね。

下堀扇町内山生産森林組合の管理棟をお借りして、記録の共有と計算を行いました。三角関数を使い、樹高を出していきます。また、込み具合や太り具合についても実測値をもとに計算します。

2か所の値を比較します。同じ5m角の範囲に3本、17本のヒノキがありました。植生の豊かさも全く違ったようですね。そして、木材として販売した時に予想される金額も計算してみましたよ。

採取してきた植物の同定作業を行いました。明るい森にはたくさんの植物があり、暗い森には実生で芽は出したけれど大きくなれない植物が何種かあったようです。数値を見て、その森の実際の様子を体感することができました。今後、どのような施業をしていくのか、どんな森にしていきたいのか、数値を参考に検討していきましょう。梅雨明け直後の暑い一日、熱中症などの心配もされましたが、最後まで予定通りの活動ができました。お疲れさまでした!