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なぜ里山の再生が必要?

里山とは

里山とは、人里近くに広がる森林や草地を主体として、水田・畑やため池なども含め、人々が利用してきた山地を指します。 ほんの数十年前まで、人々は里山から薪(まき)や枝を採取して、炊事や暖房の燃料として利用していました。 また、水田の肥料、屋根の材料、農耕馬の餌など、生活のための資源が里山から供給されていました。人里近くの山々は、森林、草地、畑、水田、小川、ため池などが分布する、特有の自然景観をつくりだしていました。里山の自然環境のなかでは、人々の資源利用が里山の維持管理につながり、さらに土砂災害防止や 水源涵養の機能にもつながっていたのです。

多様な環境は生物多様性 も生み出し、人々の暮らしに恩恵をもたらしました。山菜、キノコ、川魚など、山間部はもちろん都市で生活する人々にとっても、暮らしを守る大切な資源でした。

里山の範囲
里山の範囲

安曇野市の里山の特徴

安曇野市の総面積の約61%が森林です。 そのほぼ半分が国有林で、比較的標高の高い奥山にあります。 国有林の手前の残り半分が、個人、団体、企業、自治体、社寺などが所有する民有林です。
本計画では、特に民有林を対象とします。
犀川東側の山は「東山」とよばれ、光城山、長峰山など起伏の小さい山々が広がり、おもにコナラなどの広葉樹林が分布しています。
犀川西側の北アルプスおよびその前山は「西山」と呼ば れ、カラマツなどの針葉樹人工林が多く分布しています。

里山を取り巻く状況・課題

第二次大戦後に植えられたカラマツやヒノキな どの人工林は伐採適齢期を迎えています。一方で、薪ストーブやペレットストーブ、県産材、安曇野材を使った建築物の需要が増えています。
とはいえ、今も安価な輸入木材に押されて木材価格は低迷し、森林は間伐されず放置され、伐採して、苗木を植えて、森林を育てるという循環が停滞しています。また、竹林が放置され拡大していることも里山集落の生活環境に影響を与 えています。このように、里山を取り巻く課題は、社会的要因が大きく関与していま す。

土砂災害防止機能の低下

森林が放置されると、樹木が過密状態となり、幹は細く、根は発達不良となり、気象災害に対する抵抗力や土砂災害防止機能を低下させるといわれています。

生物多様性の低下

かつての里山は、昆虫や鳥類、動物などが 多様に生息する生物多様性に富んだ自然環境でした。自然環境の多様性が失われたことにより、例えばかつて採草地だったところが森林に変わった結果、オオルリシジミなど草原性チョウ類が激減したとういうような影響がありました。 「安曇野市版レッドデータブック(平成26 年発行)」によると、市内には絶滅のおそれの高い種が675 種類挙げられています。

森林病害虫による森林被害の深刻化

松枯れ、ナラ枯れといった森林病害虫による被害は、里山資源を活発に利用していた時代には、あまり 見られませんでした。1960 年代以降、化石燃料や電気が身近になると、アカマツやナラが伐られることが少なく なり、被害を深刻化させる要因となっています。 市では、特に深刻な松枯れの被害を食い止めるため、薬剤散布や樹幹注入、伐倒くん蒸処理など様々な対策により蔓延防止を図ってきましたが、被害を十分に抑制できていません。これらの対策に加えて、森林資源の循環や持続性を目的とする里山の整備が必要となります。

鳥獣被害の増加

ニホンジカやツキノワグマ、イノシシ、ニホンザル、カラスといった野生鳥獣の生息域や生息数は拡大傾向にあり、農作物の食害や家畜および養蜂への被害、また家屋への侵入など様々な被害が増加しています。
狩猟者が減り、田畑で作業する人が減り、農作物が放置され、やぶが茂り、といった人々の生活スタイルや里山利用のあり方が、鳥獣被害増加の要因となっています。
これまで、市では地域と連携して、電気柵の設置、放置された農作物の除去、また猟友会と連携して、有害鳥獣駆除など様々 な対策を実施してきましたが、十分に防ぐことはできていません。高齢化が著しい狩猟者の確保も課題となっています。

里山再生の必要性

私たちが今、里山再生に向けて取り組むことは、里 山に囲まれた安曇野の地で、将来にわたって安全で豊かな暮らしを営むことにつながります。里山の木々を利用することによるエネルギーの地産地消は、地球温暖化の抑制に寄与します。里山の資源を私たちの暮らしに活用することは、地域への親しみと誇りを育みます。
市民、団体、事業者、行政が協働して里山再生に取り組む「さとぷろ。」の活動は、 第1 次計画を策定した当初まったくの手探りだったものが、今では多くの仲間を得 て、活動の輪が広がっています。

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